つわり中、「何なら飲めるの…?」と悩んだことはありませんか。
水さえ気持ち悪い。
一口飲んだだけで吐き気が強くなる。
においがつらくて、コップを近づけるのも大変。
それでも妊娠中は、赤ちゃんを育てるために水分補給が大切な時期です。不安を感じながら過ごしている方も多いのではないでしょうか。
私自身も、つわり中は「これなら飲めるかも」と探しながら過ごしていました。
この記事では、つわり中の水分補給について、比較的飲みやすかった飲み物や避けたいもの、吐き気を和らげる飲み方のコツを、管理栄養士の視点と実体験を交えてまとめています。
今の体調に合う飲み物を見つけるヒントになればうれしいです。
つわり中でも水分補給が大切な理由【吐き気があっても必要?】
妊娠中は、赤ちゃんに栄養や酸素を届けるために血液量が増えます。そのぶん、妊娠前よりも水分が必要になります。
さらに、つわりで食事量が減ると、食べ物からとれる水分も少なくなりがちです。
吐いてしまうことがあれば、体の水分や電解質も失われやすくなります。
脱水が進むと、
- だるさ
- 頭痛
- 吐き気の悪化
などにつながることもあります。
「たくさん飲まなきゃ」と思う必要はありませんが、少しずつでもこまめに補うことが大切です。
とくに暑い時期や、尿の回数が少ないと感じるときは、意識して水分をとるようにしましょう。
私がつわり中に飲みやすかった飲み物
つわり中は日によって飲めるものが変わることもありますが、私の場合は比較的この2つが取り入れやすかったです。
冷やした水
意外かもしれませんが、私がいちばん安定して飲めたのは「しっかり冷えた水」でした。
時間帯はあまり関係なく、少しずつなら飲むことができました。ただし、常温になると気持ち悪さが倍増…。
そのため、常に冷たい状態をキープできるようにしていました。
コップ1杯を一気に飲むのは難しく、ひと口ずつゆっくり。
「今日はこれだけでも飲めた」と思えることが、安心材料になっていました。
無糖のレモン炭酸水
いちばん助けられたのが、無糖のレモン炭酸水です。
もともとつわり中は柑橘系との相性がよく、柑橘系のグミなども取り入れていましたが、飲み物も柑橘の風味があると口の中がスッキリして、少し楽になる感覚がありました。
ポイントは「レモン水」ではなく、「レモンの炭酸水」だったこと。
炭酸の刺激が、口の中の不快感をリセットしてくれるように感じました。
実は一度、加糖タイプのレモン炭酸水を「これなら飲める!」と買いだめしたのですが、翌日にはもう受けつけなくなってしまいました(笑)。
さらに、甘い炭酸飲料は飲んだ直後は楽でも、あとから甘さが口に残ってしまい、「スッキリさせたい → また飲む」という状態に…。
管理栄養士として考えると、加糖の飲み物を頻繁に飲み続けることはあまりおすすめできません。
糖分の摂りすぎや、体重増加につながる可能性もあるからです。
「甘い飲み物しか飲めない」という状態が続くと、水分補給=糖分補給になってしまうこともあるため、少し気にかけられるといいかもしれません。
それ以来、無糖タイプを選ぶようにしていました。
もちろん、つわり中はまず“飲めること”が最優先です。無理のない範囲で、少しずつ調整していければ十分だと思っています。
一方で、一般的によくすすめられる麦茶は、私の場合は飲むと気持ち悪くなってしまい、体に合いませんでした。
つわり中の飲みやすさは本当に人それぞれです。
「体にいいから」ではなく、「今の自分が受け入れられるかどうか」を大切にしてみてください。
つわり中に比較的取り入れやすい飲み物
私の場合は「冷やした水」と「無糖のレモン炭酸水」が比較的飲みやすいものでしたが、つわり中に飲みやすいものは本当に人それぞれです。
ここからは、管理栄養士の視点も踏まえながら、一般的に取り入れやすいとされている飲み物をご紹介します。
「これなら試せそうかも」というものがあれば、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
冷たい炭酸水
炭酸水は、つわり中に「飲みやすかった」という声が比較的多い飲み物のひとつです。
炭酸の刺激によって口の中がさっぱりしやすく、吐き気の不快感が軽減されると感じる方もいます。
一方で、炭酸が強すぎると刺激になり、かえって気持ち悪さが増してしまう場合もあります。体調に合わせて、炭酸の強さを選ぶようにしましょう。
甘さが後に残りにくい無糖タイプのほうが、継続しやすいと感じる場合もあります。
麦茶
麦茶はカフェインを含まないため、妊娠中の飲み物としてよく選ばれています。クセが少なく、比較的飲みやすいと感じる方もいます。
また、温めても冷やしても飲めるので、その日の体調に合わせて調整しやすいのも特徴です。
ただし、つわり中はにおいや後味が気になる場合もあります。無理のない範囲で試してみてください。
果汁100%ジュースを薄めたもの
柑橘系との相性が良い場合は、100%オレンジジュースなどを水や炭酸水で薄める方法もあります。
そのままだと糖分が多くなりやすいため、2〜3倍程度に薄めると、甘さがやわらぎ飲みやすくなります。薄めることで、飲みやすさと糖分のとりすぎを防ぐバランスがとりやすくなります。
さっぱり感が欲しいときは、炭酸水で割るのもひとつの方法です。
経口補水液
嘔吐が続く場合や、水分がほとんど取れない場合は、電解質を含む経口補水液が役立つこともあります。
体内の水分と電解質のバランスを補いやすいため、脱水が心配なときのサポートとして活用できます。
ただし、糖分や塩分も含まれているため、日常的な水分補給として常に飲むものではありません。あくまで体調が優れないときの補助として考えましょう。
飲みにくい場合や症状が強い場合は、無理をせず医療機関に相談してくださいね。
つわり中に控えたい飲み物【吐き気を悪化させることも】
つわり中は「飲めるものを優先する」ことが大切ですが、体調によってはかえって気分が悪くなりやすい飲み物もあります。
無理に我慢する必要はありませんが、体調が落ち着いているときは少し意識してみてもよいかもしれません。
カフェインを多く含む飲み物
コーヒーや紅茶、緑茶、エナジードリンクなど、カフェインを多く含む飲み物は控えめにしましょう。
妊娠中はカフェインの過剰摂取を避けることがすすめられています。また、つわり中はにおいに敏感になりやすく、コーヒーの香りで気持ち悪くなる場合もあります。
どうしても飲みたい場合は、量を控えたり、カフェインレスやデカフェを選ぶなどの工夫をすると安心です。
甘い清涼飲料水
甘い炭酸飲料やジュースは、飲んだ直後は楽に感じることもあります。
一方で、糖分が多く含まれているため、頻繁に飲み続けると体重増加や血糖値の上昇につながる可能性があります。特に空腹時に摂ると、血糖値が急激に上がりやすい点にも注意が必要です。
「これしか飲めない」という状況でなければ、無糖タイプを選んだり、薄めたりするなど調整してみましょう。
においの強い飲み物
ハーブティーや濃いお茶など、香りが強い飲み物はつわり中に受けつけにくい場合があります。
体に良いといわれているものでも、今の自分の体が受け入れられるかどうかが大切です。
つわり中の吐き気を和らげる飲み方のコツ
つわり中は、飲み物の種類だけでなく「飲み方」も大切です。
少し工夫することで、気持ち悪さが和らぐこともあります。
少量ずつ飲む
一度にたくさん飲むと胃に負担がかかり、吐き気が強くなることがあります。
つわり中は胃の働きが不安定になりやすいため、コップ1杯をまとめて飲むのではなく、少量ずつこまめに口に含むようにすると負担が少なくなります。
ストローを使ったり、ひと口ずつゆっくり飲むのもひとつの方法です。
私自身も、一気に飲むと気持ち悪さが強くなったため、少量ずつゆっくり飲むようにしていました。
温度を工夫する
飲み物の温度によって、飲みやすさが変わることがあります。
冷たい飲み物のほうがにおいを感じにくく、さっぱりして飲みやすいと感じる方もいます。一方で、冷たさが刺激になり、温かいほうが落ち着くという方もいます。
常温で気持ち悪さが強くなる場合はよく冷やしてみる、冷たいものがつらいときは少し温めてみるなど、その日の体調に合わせて温度を調整してみましょう。
私自身は、常温になると気持ち悪さが強くなったため、冷えた状態を保つようにしていました。
空腹時間を作らない
空腹になると吐き気が強くなることがあります。
つわり中は、血糖値の変動が症状に影響することもあるため、長時間何も口にしない状態は避けたほうが安心です。
飲み物だけでなく、食べられるものを少量でも口にすることで、症状がやわらぐ場合もあります。
とくに朝に吐き気が強い場合は、つわり中の朝ごはんの工夫がヒントになることもあります。
▶︎【妊娠中の朝ごはん、食べられない日はどうする?】
また、食事がしっかりとれない日は、間食をうまく取り入れる方法も参考にしてみてください。
▶︎【妊娠中の間食どうしてる?】
まとめ
つわり中の飲み物には、「これが正解」というものはありません。
その日の体調やにおいの感じ方によって、飲みやすいものは変わります。吐き気や嘔吐が続く中でも、水分補給は大切なケアのひとつです。まずは、今の自分が少しでも楽になれるものを選ぶことを優先しましょう。
水分が取れない状態が続く場合については、脱水のサインをまとめたこちらの記事も参考にしてみてください。
▶︎【つわりで水分が取れないとき大丈夫?脱水症状のサインと受診の目安】
そもそも「つわりはいつまで続くの?」と思ったらこちら
▶︎【つはりはいつまで続く?ピークの時期と楽になるサイン 体験談あり】
つわりが落ち着いてきたら、食事の戻し方に悩む方も多いです。食欲が戻ってきた時期の食事の整え方については、こちらで詳しくまとめました。
▶︎【つわりが終わったら何食べる?食欲が戻り始めて時期の食事の整え方】
一方で、糖分やカフェインのとりすぎには気をつけながら、温度や飲み方を工夫することで、体への負担をやわらげられることもあります。
無理に我慢したり、完璧を目指したりしなくて大丈夫です。つらい時期だからこそ、自分の体の声を優先しながら、少しずつ過ごしていきましょう。
症状が強い場合や、水分がほとんどとれない場合は、早めに医療機関へ相談してくださいね。
以上、「おやこごはん日和」のつむぎでした🌿

